【床が抜ける! ?】ミシミシ音がする床鳴りの原因と対策とは

創業昭和44年。手仕事による本物の家づくりを追求するさいたま市岩槻区の笠巻工務店です。

「床を歩くとミシミシする」と、床鳴りが気になる方は多いのではないでしようか。床鳴りの原因はさまざまですが、中には大きな問題が隠れていることもあり注意が必要です。

「ミシミシするだけだから」と床鳴りを放置していると、いずれ大変なことになりかねません。そこで今回は、床鳴りの原因と正しい対策を解説します。今すぐできる対処法もこ紹介するので、床のミシミシが気になる方は是非こ一読ください。

ミシミシは2種類ある

床がミシミシする原因は「新築の家」「リフォームしたての家」「築年数が経った家」でそれぞれ異なり、原因によって「そのままにしてOKな床鳴り」と「修理が必要な床鳴り」の2つに大別されます。

湿気や気温の影響でフローリングがミシミシする場合は、修理せずそのままでも基本的にはOKです。一方、フローリングや土台、釘などが原因でミシミシする場合は、構造上の問題が疑われるため放置するのはおすすめできません。

ここでは、「施工後まもなくのミシミシ」と「ミシミシが続く場合」の2つの原因について解説するので、どちらに当てはまるかチェックしてみましよう。

施工間も無くのミシミシ

施工後3 ~ 6か月の新築やリフォームしたての家の場合、フローリング材・下地材が収縮・膨張してミシミシすることがあります。

木材の性質上、収縮・膨張するのは自然なことなので、特に心配する必要はありません。特に新しい木材が家の中に人ると、室内の湿気や乾燥の影響を受けてミシミシすることが多々あります。木材が家に馴染めば徐々にミシミシしなくなるので、新築やリフォームしたての場合はそのまま放置して構いません。

ミシミシが続く場合

施工後3 ~ 6か月経ってもミシミシが続く場合、施工不良や構造に欠陥がある可能性が高いです。原因を解消しなければ症状が悪化する恐れがあるので、そのままにせず業者に修理を依頼しましょう。

 

ミシミシが続く場合の原因

施工後3~ 6か月経ってもミシミシが続く場合、原因として考えられるのは業者による施工不良や水漏れ、シロアリによる被害などです。室内の環境が影響している場合もあるので、原因に合わせた対策が必須です。 この章では、ミシミシが続く場合の主な原因と対策を解説します。

1、床の構造に問題がある

床のミシミシが続く場合、下記のような施工不良が原因の可能性が高いです。

・根太の大きさ不足

・床束の間隔が広い

・釘、ビスの留め付け不足

・床に構造用合板が貼っていない

床下には大引き(おおびき)と根太(ねだ)と呼ばれる木材が均等・水平に組まれることで床をしっかり支えていますが、根太の数が足りなかったり細かったりすると、床がきしんでミシミシしてしまいます。

床を支える床束(ゆかづか)の間隔が広いこともミシミシの原因の一つです。床束の間隔が広いと地面に沈み込んでしまうため、床がたわんでミシミシしてしまいます。

釘やビスの留め付け不足により、フローリングがこすれてミシミシすることも少なくありません。

メーカー側の「フローリングの下に構造用合板を貼るように」という指示を施工業者が守らず、床がミシミシすることも多々あります。

このような問題が疑われる場合、床下に潜るか床下に潜れない場合は床下収納庫を作って原因を特定する必要があります。床下収納庫の工事費用は2万円からが目安ですが、シロアリの確認もできるようになるので作っておいても損はないでしよう。

2、シロアリ被害の可能性

床がミシミシする場合、 床下の木材をシロアリに食べられている可能性があります。床下の木材を食べられるとフローリングが沈んでしまうので、踏むとフワフワしたり音がしたりすることが多いです。シロアリは湿気が多く暗い場所を好む性質があり、発生原因はさまざまです。解決のためには「地面からの湿気なのか」「キッチン・トイレ・洗面などの水道管の水漏れなのか」原因をしっかり見極め、適切な対処が求められます。

関連記事:シロアリを見つけた際のリフォームの判断は?建て替えるべきなの?

3、雨漏り

雨漏りが壁を伝って床下に回ると、木材が湿気を含んでミシミシすることがあります。

木材は湿気の影響で収縮・膨張したり傷んだりするので、 フローリングに水が浸みこまないようにするのが大切です。天井にシミがあったり床の一部が盛り上がっていたりする場合、雨漏りの恐れがあるので専門業者に調べてもらうと良いでしよう。

 4、ホットカーペット

床の上にホットカーベットを敷いていると、木材の湿気が奪われ慢性的な乾燥状態になり、床がミシミシすることがあります。

フローリングの種類によっては、 ミシミシ以外にも床が焦げたり変形したりすることも少なくありません。特に白木や天然木などの床材が影響を受けやすいので、無垢フローリングをお使いの方は注意が必要です。

5、空間の温度・湿度が高い

室内の温度や湿度が高いことも、 ミシミシの原因の一つです。室内の温度が高すぎたり湿度が70 %を超えたりしていると、木材が水分を含んでミシミシしてしまいます。

特に石油ストープや加湿器の炊き過ぎでミシミシすることが多いので、使用方法には注意が必要です。

 

放置してはいけない理由

床の構造が原因のミシミシを放置すると、「シロアリが大量発生する」「腐食が進行する」など大変な事態になる恐れがあります。劣化が進めばその分修理費費用も高くなるので、ミシミシに気づいたら早めの対処が必要です。 こでは、ミシミシを放置してはいけない主な理由を見ていきましよう。

1、湿気を含んだフローリング下部にシロアリが発生し根太や床束を食べてしまう

ミシミシの原因の一つに湿気の多さ・少なさがありますが、湿気の多さが原因の場合シロアリが大量発生する恐れがあります。特に水トラブルはシロアリの発生源になりやすいので、漏水や雨漏りなどには注意が必要です。シロアリが大量発生すると根太や床束が食い散らされ、ミシミシが悪化するだけでなく家の耐久性も落ちてしまいます。被害を最小限に抑えるためにも、早めの駆除をご検討ください。

2、水漏れによる腐食が進行する

水漏れを放置して木材を濡れたままにしていると、菌が繁殖して床が腐食してしまいます。高温・多湿であれば腐食のスビードが速くなるので、特に床下に水が人り込んでいる場合は要注意です。

水漏れが原因で木材にカビが発生することも少なくありません。目で見てカビに気づく人が多いですが、この段階では床下など見えない部分のカビが大繁殖している可能性があります。

「床を踏むとブヨブヨ・ふかふかする」「床の隙間に黒ずみが発生する」場合、水漏れによって床が相当影響を受けているサインです。放置すると床がパキッと抜けてしまうので、専門業者に早めに相談すると良いでしよう。

 

今すぐできる床鳴り対策

床鳴りの原因が湿気など室内環境にある場合、普段の生活を少し変えることである程度抑えられます。 こでは、今すぐできる床鳴り対策をご紹介します。

 1、ホットカーペットをやめる

ホットカーベットはフローリングを乾燥状態にしてしまうので、ミシミシ対策のためにはやめたほうが無難です。ホットカーベットを外して湿気を含ませるとミシミシが解消することがあるので、敷きつばなしにしている方はこの機会に思い切って外してみましよう。

2、水拭きに気をつける

フローリングは水拭きすると湿気を吸ってミシミシしやすくなるので、掃除の際は固く絞った布で拭くかフローリング用洗剤などを使いましょう。フローリング用ワイバーもウェット過ぎない状態で使うのがべターです。床が濡れると湿気が多くなり、木材の腐食やシロアリの発生につながりかねません。水をこぼしたらすぐ拭くのを習慣化して、水分がフローリングに滞留しないようにしましよう。

 3、ペットのトイレシートを2重にする。

フローリングは尿に弱いので、ペットを飼っている方はトイレシートを2重にするのがおすすめです。尿が下に浸みるとフローリングが湿気を吸って床鳴りしやすくなるので、2 重にガードしてしっかり防ぎましょう。

4、部屋の湿度を一定に保っ

部屋の湿度は高過ぎても低過ぎても床鳴りの原因になるので、一定に保つのが重要です。フローリングやクロスのためには湿度45 ~ 55 %くらいがベストなので、除湿器や加湿器を上手に活用してください。定期的に窓を開けて換気するのも効果的です。

 

DIYで直す方法

湿度の調節など「今すぐできる床鳴り対策」はやったほうが良いですが、本格的な修繕を DIYでやるのは避けたほうが無難です。自分で床下に潜って床下補強する人もいますが、プロのように完璧にできるとは限りません。間違った場所にビスを打ったり沈んだ床を変に押し上げたりすれば、床が盛り上がって山のようになることもあります。修理のつもりがかえって事態が悪化する恐れがあるので、床鳴りが気になるときはプロに修繕を依頼しましよう。

 

実際の施工事例

こでは、笠巻工務店の施工事例についてご紹介します。

こちらは「床がブヨブヨしており、耐震面に不安がある」とご相談いただいたお家です。

現地調査に行ってみると、赤いカーベットの下がブヨブヨしていることが分かりました。

床下を見ると、「土の湿気が多く広範囲のシロアリ被害」「合板が湿気を含んでフニヤフニヤ」「根太がシロアリに食べられポロポロ」とかなり酷い状態でした。

断熱材が人っておらず湿気対策ができていないことが大きな原因です。

 

工事の流れ

①まずは合板を全て剥がします。

合板の下に、横向きに人っている根太も腐食していたため、全て取り除きました。

②根太を取り付けます。

③合板やフローリングの腐食を防ぐために断熱材を設置します。

断熱材を人れることで、床下からの湿気対策になります。

④新しい合板を取り付けます。

⑤無垢のフローリングを貼り直して工事完了。

工期: 4日
費用: 40万円~

今回のケースのように、築年数の古い家は断熱材が人っていないことがあります。

断熱材を人れて湿気対策をしないと、合板・フローリングまで腐食が進行し最終的には床が抜けてしまうので注意が必要です。床がブヨブヨするのは床が抜ける一歩手前のサインなので、早めに床下調査することをおすすめします。

 

不安な場合はすぐに依頼を

床のミシミシが心配な方は、木造建物に精通した業者に修理を依頼しましよう。

解消のためには、水漏れやシロアリといった原因別の対策が必須です。

知識のない業者の場合、シロアリなどの原因を特定できず床下補強だけ行うことがありますし、シロアリ駆逐業者の場合もシロアリだけ駆除して湿気や漏水といった根本原因を放置することが少なくありません。根本原因を取り除かなくてはミシミシが再発してしまうので、業者選びの際は専門的な知見があるか注意が必要です。

笠巻工務店は創業昭和44年の木造建物のプロフェッショナルで、床鳴りの原因を根本から解決できるのが強みです。床下調査の際は水漏れ・シロアリ・構造欠陥を隈なく調べ、原因を しっかり特定します。水漏れの場合は配管の修理・シロアリチェック・シロアリ駆除を行ってから構造の修理に取り掛かるので、問題の再発を防ぐことが可能です。

リフォームの中でも、構造の補強は家の寿命に関わる大事な工事です。大切なお家を長持ちさせるためにも、木造建物を熟知した笠巻工務店にお気軽にお声がけください。

床のミシミシや床下のお悩みは笠巻工務店まで!
【クリックでお問合せフォームに飛びます】