「シロアリ駆除は必要ない」は本当?駆除が必要ない家の2つの特徴とは

創業昭和44年。手仕事による本物の家づくりを追求するさいたま市岩槻区の笠巻工務店です。

シロアリ駆除の費用は安くはないので、必要ないのであればやりたくありませんよね。

この記事では、シロアリ駆除が必要な理由やシロアリ駆除が必要ない家の特徴を解説します。

「シロアリ駆除は必要ない」というのは本当か?

「シロアリ駆除は必要ない」という主張がありますが、それは誤りです。

特に、既にシロアリ被害に遭っている家庭においては、駆除が必要不可欠と言えます。シロアリは建築物の木部を侵食するため、放置すると家そのものの安全性が低下します。そのような状況では、「駆除が不要」という考えは、さらなる被害を引き起こす可能性が高いです。

 

もし、シロアリの存在を確認しているなら、早く専門業者に相談すべきです。被害が拡大する前に、きちんと対策を講じましょう。

シロアリ駆除が必要な家の3つの症状とは

シロアリ駆除が必要な場合の症状について解説していきます。

 基礎や家の周りに蟻道がある

シロアリは光や乾燥を避ける傾向があるため、蟻道と呼ばれるトンネル状の道を作成して活動します。このような道が床下や家の基礎近くに見られる場合、それはシロアリが侵入しているサインです。

土を固めたような形状のものが見つかれば、特に注意が必要です。蟻道があるということは、シロアリが活動範囲を広げている可能性が高く、早急な対応が必要です。

床・壁に違和感がある

床がきしむ音を立てたり、壁や柱を叩くと空洞のような音がした場合、それはシロアリによる内部の木材への被害の証拠かもしれません。

特に、シロアリは湿った環境を好むので、洗面所や浴室などの水回りは要注意です。このような症状が見られた場合は、シロアリの存在が疑われるため、専門の業者に診断を依頼してください。

家の周り・玄関に羽アリがいる

暖かい季節に家の周りや玄関で羽アリを多く見かける場合、シロアリが繁殖している可能性があります。

羽アリは、シロアリが成熟し新しい住処を探すために飛び立つ姿です。つまり、大量に見かけた場合は、それなりに大きな巣ができている可能性があり、少なからず被害が発生している可能性があります。

シロアリ駆除が必要な3つの理由

シロアリ駆除が必要な理由を3つお伝えします。

地震で倒壊するリスクが高まる

シロアリによって、床下や壁、柱などの家を支える重要な部分が食い荒らされると、建物の耐震性が著しく低下します。日本は地震が多い国ですので、このような状態を放置すると、地震が発生した際の倒壊リスクが増大します。

シロアリ被害は「安全に直接関わる問題」であると認識する必要があります。

修理費用が跳ね上がる

シロアリを駆除せずに放置すると、駆除や消毒作業にかかる費用が増加するだけでなく、家具や壁材、床材などの修理や交換費用もかさみます。早期発見・早期対応ができなかった結果、総額の修理費が格段に高くなるケースが多いのです。被害が拡大してしまうと、後の修繕作業は思っている以上にお金と時間を要する可能性があります。

建物の資産価値が低下する

シロアリ被害は、それ自体が家や建物の価値を低下させる要因となります。特に、売却や賃貸を考えている場合、シロアリ被害の履歴があると、その事実が価格交渉でマイナスポイントとされる可能性が高いです。何より、次に住む人たちにとっては、シロアリの問題は非常に大きな心配事です。シロアリ被害を放置すると、建物の市場価値や将来性が大きく損なわれることになりかねません。

シロアリ駆除が必要ない家の2つの特徴

ここまでシロアリ駆除が必要な家の症状などを解説しましたが、以下の特徴に当てはまれば、シロアリ駆除の必要性は低いです。

シロアリ予防をしてから5年以内の家

シロアリ対策として消毒処理を施した後、その効果は大体5年間続くとされています。この5年の保証期間中に、家の周辺でシロアリの跡を発見できなければ、駆除作業を行う必要性は低いでしょう。ただし、この期間内でも定期的な点検は欠かせません。シロアリの活動は一年中行われるため、油断は禁物です。

シロアリ被害の症状がまったくない家

シロアリ被害が発生すると、いくつか明確な兆候があります。具体的には、地面や家の基礎に蟻道が形成されたり、床や壁に違和感が生じたりします。また、家の玄関周りで被害が見られることや、羽アリが出没することもあります。これらの症状が一つも確認できない場合は、シロアリ駆除の必要性は基本的には低いといえます。ただし、シロアリの活動は季節や環境に影響を受けることもあるので、定期的な自宅チェックは必要です。

ただし、シロアリ駆除が必要ない家も予防は必要!

シロアリ駆除が必要ないと感じている方も、決して安心しきらないでください。なぜなら、シロアリの駆除作業は費用がかかりますし、一度家に被害が出れば、それに伴う修繕費も結構な額になることが多いからです。事前の予防は、シロアリ被害のリスクを最小限に抑えるために重要です。

シロアリの予防方法

 自分でできるシロアリの予防方法

シロアリ対策といえば専門家に頼むイメージが強いかもしれませんが、実は自分自身でできる予防方法もあります。

たとえば、木材や段ボールなど、シロアリが好む素材を家の周りに放置しないよう心掛けることが一つです。これらの素材はシロアリの餌になるので、無闇に置いておくとリスクが高まります。

 

ただし、専門的な薬剤を使っての予防は一般の人には難しい場合も多いです。そのような本格的な施工には専門の知識や機材が必要ですので、初心者にはハードルが高いでしょう。

業者に依頼した場合の予防方法

シロアリ予防を専門家に任せる場合、より効果的な対策が可能です。

例えば、「バリア工法」と呼ばれる方法では、特定の薬剤を用いてシロアリの侵入経路にバリアを形成します。このバリアがしっかりと機能することで、シロアリが家に侵入する可能性を大きく減らせます。

 

また、「ベイト工法」という手法もあります。これは毒餌(ベイト剤)を用いてシロアリをおびき寄せ、根絶する方法です。

専門業者に依頼することで、効果的かつ長期間の予防が期待できます。

シロアリ予防の頻度は?

基本的なガイドラインとしては、約5年に1回専門業者による消毒が推奨されます。5年という期間は、一般的に薬剤の効力が持続するだけの時間です。

 

しかし、例外もあります。たとえば、家で雨漏りや水漏れが発生していると、消毒薬の効果が弱まってしまうケースもあります。このような場合、5年を待たずして再度の消毒が必要な場合も考えられます。

 

さらに、床下などでムカデやその他の害虫が頻繁に見られる場合も、消毒薬の効力が弱まっている兆候とみなすべきです。

 

シロアリ予防は5年に1度のケアが必要ですが、家の状態や周囲の環境によっては、通常よりも早めの対策が求められることもあるのです。

シロアリ駆除・予防業者を選ぶ3つのポイント

シロアリ駆除・予防業者を選ぶ3つのポイントをお伝えします。

見積書は詳細か

シロアリ駆除・予防業者を選ぶ際、最初に確認すべきことは見積書が詳細かどうかです。

なぜなら、見積書の詳細さはその業者の信頼性や透明性を示すものと言えるからです。具体的な内容、使用される薬剤や施工方法、それにかかる費用が明確に記載されているか確認しましょう。

曖昧な表現や不明確な部分が多ければ、後で予想外の追加費用が発生する可能性もあります。

写真付きの報告書を出してくれるか

施工前に、どれだけ丁寧に調査を行い、細かく結果を伝えてもらえるかも非常に大切です。

特に、写真付きの報告書が提供されるかどうかは一つの大きな指標となります。写真は現場の状況を正確に伝えるものであり、報告書に含まれていれば業者の信頼性が高まります。

施工の前の調査で、写真つきの報告書を出してくれる業者を選ぶようにしましょう。

5年保証はあるか

シロアリ駆除・予防の効果が続くのは約5年です。そのため、5年保証が提供されているか確認することは重要です。

5年保証がある場合、それは業者の施工技術や使用薬剤への自信を示すものと言えます。保証期間中にシロアリの被害が再発するようなことがあれば、業者が責任を持って再施工を行ってくれるでしょう。

シロアリ駆除が必要ない家に関するQ&A

シロアリ駆除が必要かどうかに関する、よくある質問にお答えしていきます。

Q:鉄骨の家はシロアリ駆除が必要ない?

鉄骨の家と聞くと、シロアリの心配は少ないと思うかもしれません。しかし、実は鉄骨の家も木材を用いている場面が多いのです。

また、鉄骨の家には雨漏りの問題がしばしば起こります。通常の木造住宅は木の間に防水シートを敷くのが一般的ですが、鉄骨の家では外壁材が直接鉄骨に貼られています。このため、壁の中には水が流れやすく、床部分に水が溜まりやすい状態になります。そして、このような湿った環境はシロアリが好む環境となるのです。

 

さらに、鉄骨の家は雨漏りした際の修理が困難で、シロアリの調査も難しいことが多いです。そして調査が難しいと、費用が高くなる傾向にあります。

 

被害の初期段階であれば、修理も容易であり、調査もスムーズに行えますので、早めの相談がおすすめです。

Q:乾燥している家はシロアリ駆除が必要ない?

乾燥した家は、シロアリが好む環境ではありませんが、シロアリの被害がまったくないわけではありません。

特に、突然の水漏れや結露が生じると、シロアリが繁殖しやすくなる可能性が高まります。したがって、乾燥しているからといって油断はできません。定期的な消毒やチェックは必要となります。

Q:鉄筋コンクリート造ならシロアリ駆除は必要ない?

鉄筋コンクリート製の建物は頑丈なイメージがありますが、シロアリ被害がないとは言えません。

シロアリはわずかな隙間や、コンクリートにできる小さな穴を利用して侵入することができます。鉄筋コンクリートの家やその基礎も、シロアリの被害に遭遇するリスクはゼロではありません。

Q:マンションならシロアリ駆除は必要ない?

多くのマンションでは、シロアリ被害のリスクは低いとされています。しかし、特定のシロアリ、特にカンザイシロアリという種類は、他のシロアリとは異なり、乾燥環境でも生存し繁殖する能力を持っています。

このシロアリは、マンションの一棟全体に被害を及ぼすことも報告されているため、マンションに住んでいるからといって完全に安心はできません。

 まとめ

今回の記事では、シロアリ駆除の必要がない家の特徴について解説してきました。

 

  • シロアリ予防をしてから5年以内の家
  • シロアリ被害の症状がまったくない家

 

この2つの場合のみシロアリ駆除の必要はありません。しかし、油断は禁物です。気付かないまま被害が進行していると、あとから高額な費用が必要になる可能性もあるので、注意しましょう。

シロアリ駆除は、信頼と経験を持つ専門家に依頼することが大切です。

笠巻工務店は、昭和44年から木造建築に特化した業者として、長きにわたり高い信頼を築いてきました。シロアリの調査を無料で提供しており、駆除からさらに建物のリフォームまで、一連の作業をワンストップで受けられます。そして、何よりも特筆すべきは、一級建築士の資格を持つ社長自らが、細部にわたる調査を行ってくれる点です。

シロアリ点検や駆除のことなら、笠巻工務店にご連絡ください。