創業昭和44年。手仕事による本物の家づくりを追求するさいたま市岩槻区の笠巻工務店です。
古い一軒家は冷気が入りやすいので、「家の中が寒い」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。一軒家が寒いのは理由があるので、原因に合わせた対処が必要です。
今回は、「なぜ一軒家は寒いのか?」という疑問から、おすすめの断熱リフォームについて解説していきます。
1.家が寒い。その原因とは?
冬になると「家が寒いから何とかしてほしい」というご相談が弊社にも多く寄せられます。お問い合わせの多くは築20年以上の木造住宅にお住まいの方で、中でも「1階部分が寒い」というお悩みが目立ちます。
古い家がなぜ寒いかというと、主に下記3つの箇所から入り込む冷気が原因です。
・窓
・床下
・外壁・天井
次項では、家が寒い主な原因と対策について解説していきます。
2.家が寒い理由を原因別に解説
なぜ「窓」「床下」「外壁・天井」から家が寒くなるのか?原因を詳しく見ていきましょう。
1.窓
家が寒くなる一番の原因は窓です。
窓は部屋の冷気や暑さが出入りする場所で、冷気の58%は窓から入ってくるといわれています。特に築20年以上の戸建ては窓ガラスが一枚でできたシングルガラスがほとんどで、断熱性が低いのが特徴です。シングルガラスは冷気や熱気が外からそのまま入ってきてしまうので、夏は暑く冬は寒い家になってしまうのです。
寒さの原因は窓ガラスの構造であって劣化ではありませんが、対策しないと暖房をつけても室内の暖気が外に漏れ出てしまいます。
家の寒さを解消するためには、窓を断熱リフォームするのが効果的です。窓の断熱リフォームは「ガラス交換」「サッシ交換」「内窓(二重サッシ)の取り付け」の3つに分けられ、それぞれ特徴や費用が異なります。
まず「ガラス交換」とは、シングルガラスからガラスが2枚になったペアガラスに変えるリフォームのことです。ペアガラスは2枚のガラスに挟まれた空気の層で外からの冷気を遮断し熱気を遮るので、断熱性能や結露防止効果が期待できます。
次に「サッシ交換」とは、その名の通りサッシを交換することです。築年数の古い一軒家はアルミサッシが一般的ですが、アルミは熱を通しやすいため冷気がそのまま室内に入ってしまいます。断熱効果を上げるためには、最新の樹脂製サッシに交換するのが有効です。樹脂は熱を通しにくいので、結露が発生しないためカビの発生を防ぐことにもつながります。
最後の「内窓(二重サッシ)の取り付け」とは、窓の内側に新たに窓を設置して二重にすることです。ガラスが二重になることで空気の層ができ、断熱効果が上がり結露防止につながります。既存のアルミサッシに樹脂製サッシの内窓を設けるだけでも断熱効果が高まりますが、より効果を高めたい方はペアガラスにするのがおすすめです。
それでは窓交換の費用はいくらかかるのでしょうか?
一般的な費用は「内窓の取り付け、ガラス交換は5万円~」「窓(ガラス+サッシ)の交換は10万円~」です。
ただし、窓の大きさによって費用は高くも安くもなるので、あくまでも目安とお考え下さい。
2.床下
「冬場になると一階の床が冷たくて足元が冷える」場合、床下が原因の可能性が高いです。
昔は床下に断熱を行うという発想がなかったため、築20年以上の古い一軒家の場合、そもそも床下に断熱が入っていないことがほとんどです。
床下は空気を通してあり冷気が常時流れているので、断熱を施してなければ家の中が寒くなってしまいます。床下からの冷気を防ぐには断熱材を入れてリフォームするのが一番ですが、リフォーム方法は「床下を壊すか壊さないか」によって変わります。耐震補強やリノベーションと合わせて行うなど、床を壊す予定がある場合はセルロースファイバーによる断熱リフォームがおすすめです。
床を壊さない場合は、床下に潜ってウレタン吹き付け断熱を行います。ウレタン吹き付け断熱とは、断熱材である発砲ウレタンをスプレーガンで吹き付けて断熱する方法のこと。床を壊す必要がないので、コストを抑えられるのがメリットです。
弊社では「とにかく床の寒さを解消したい」お客様には、ウレタン吹き付け断熱をご提案しています。
床の下地が劣化していたり床がブヨブヨしていたりする場合は、シロアリ被害に不安があるので断熱だけでなく床下のシロアリ対策、床下補強も同時に検討した方が良いでしょう。
関連記事:木造住宅耐震リフォーム工事なら、笠巻工務店へお任せください!
床下断熱リフォームの費用は、「建坪30坪 30万円~」が目安です。
3.外壁・天井
家が寒い原因としては、外壁・天井も挙げられます。築20年以上の一軒家の場合、床下同様に外壁・天井も断熱が施されていないケースが多いです。
断熱材が入っていたとしても、昔の断熱材(当時のグラスウール)では効果を期待できません。今のグラスウールは性能がかなり良くなっていますが、20年ほど前のグラスウールは密度が低く断熱性能も悪いからです。
また、業者による施工不良でせっかく断熱材が入っていても効果が発揮できていないこともあります。たとえば、断熱材の留め方に問題があったり隙間ができていたりすると、そこから冷気が家の中に入り込んでしまうのです。
外壁・天井が原因で家が寒い場合、グラスウールかセルロースファイバーで断熱リフォームするのがおすすめです。
グラスウールとは廃ガラスを主な原料とした断熱材のことで、セルロースファイバーとは原材料の約80%が新聞紙でできた天然素材の断熱材のことを指します。
より断熱効果を高めたいならセルロースファイバーが最適です。
断熱材は密度が重要で「いかに隙間を作らないか」で効果に差が生まれます。セルロースファイバーはグラスウールよりも密度が高く、隙間をしっかり埋められるので間違いなく暖かいのです。水をほとんど吸収しないため、グラスウールのように大量の湿気を吸って下に偏るようなこともありません。
費用面で比較するとセルロースファイバーはグラスウールの3倍ほどの価格となります。
15畳のリビングだと、「グラスウールは30万円~」「セルロースファイバーは100万円~」が目安となります。
金額にかなり開きがあるので、弊社ではお客様の求める断熱性能とご予算を伺ったうえで、要望に沿ったリフォーム方法をご提案しています。
3.断熱リフォーム施工事例
ここでは、弊社が行った断熱リフォームの事例をご紹介します。
【埼玉県白岡市H様邸】
・施工部位:LDK、キッチン・勝手口のドア交換
こちらはLDKの内装改修工事の事例。内窓を設け壁にグラスウールを入れて断熱効果を高めています。工期は2週間で、同様の工事をした場合費用の目安は100万円ほどです。
【埼玉県さいたま市岩槻区S様邸】
・施工部位:キッチン
キッチン交換のお見積り依頼を受けましたが調査を進める中で床がブヨブヨしている等の床の不具合が発生していたために床と床下時交換をして断熱も入れ、給水管も少し水漏れが発生していたため交換いたしました。
また、キッチンが寒いとのことなので壁断熱の入れ替えも行いました。
工事は2週間ほどで完了しました。
4.断熱リフォームにおける笠巻工務店の強み
ここでは、笠巻工務店ならではの断熱リフォームの強みについて解説します。
弊社の1つ目の強みは、「住宅断熱施工技術士の資格を持つ社長自らが現地調査を行う」こと。
同じリフォーム会社であっても、家の寒さや暑さについて相談するときは「断熱を熟知した人」に頼んだほうが確実です。「なぜ寒いのか」「何を改善すべきか」を的確に判断するためには、正しい施工知識をもとにヒアリングする必要があるからです。
家の寒さを改善するためには、断熱リフォームに慣れた業者に依頼することも重要です。セルロースファイバーなど良質な断熱材を入れても、施工方法が間違っていればせっかくの効果が発揮されません。弊社は断熱のプロである社長自ら現地調査・ご提案し、正しく施工するので質の高い断熱リフォームを実現できます。
弊社2つの目の強みは、何といっても「木造住宅の構造を熟知している」ことです。弊社は昭和44年の創業以来、宮大工として神社仏閣の建築・修繕に長く携わってきました。この経験から、「断熱性能が弱い木造戸建てが構造上寒くなる理由」を熟知しているのです。もちろんグラスウールの施工を基準通り施工できる技術もあるため、安心して弊社に断熱リフォームをご依頼ください。
5.家が寒い!という方はまず笠巻工務店にご相談ください
弊社では、現地調査を行ったうえでお客様のご要望を叶える的確な提案を行っています。床、窓、外壁・天井などすべての断熱を行うと工期は約1か月かかりますが、「とにかく寒いからすぐに改善してほしい」場合、ご用命があれば窓の工事だけ優先して行うことも可能です。窓だけの場合1~2日で完了し、費用は5万円からご依頼いただくことができます。
家が寒い悩みは深刻ですし、場合によっては命にも関わります。冬も快適な家にしたい方は、断熱について熟知した業者にご相談ください。
私たちはお客様の日常のお悩みはもちろん、ご自宅の将来のプランまで伺ったうえで今行うべき最適なプランをご提案しています。快適に長く住み続けられる方法をご案内するので、家の寒さにお悩みの方は是非私たちにお任せください。