ハウスメーカーと工務店の違いは?選び方は?リノベーション/リフォーム・新築のそれぞれで解説!

創業昭和44年。手仕事による本物の家づくりを追求するさいたま市の笠巻工務店です。
家を建てるならハウスメーカー?それとも工務店?永遠のテーマではないでしょうか。テレビCMではハウスメーカーが、そして新聞の折り込みチラシでは地元の工務店がそれぞれの魅力を語り、私達としてはどこを選べば良いのかわからなくなってしまいます。リノベーションも然り。リノベーションにはキッチンやお風呂などの大掛かりなものから、ちょっとした大工工事まで幅広くあるので、内容に応じて最適な施工会社を選びたいものですよね。
そこで今回は、いざどちらかを選ぶ時の参考になるように、ハスメーカーと工務店それぞれの特徴やメリット・デメリットをお伝えしようと思います。

リノベーションの場合

ハウスメーカーの特徴:

ハウスメーカーというと新築のイメージが強いですが、ここ数年でリノベーションに特化したサービスも積極的に展開されるようになってきました。それらは小規模なリノベーションというより、外壁も含めて“まるっと”変えてしまうプランが多いように思えます。ハウスメーカーの特徴としては工期の確実性と仕入れの安定性。営業、設計、施工、アフターフォローと完全に分業化しているので、やりとりが迅速に進みます。そしてメーカーとの太いパイプや自社のオリジナル製品などもあるので、資材の調達においてもスムーズです。

ハウスメーカーのメリット・デメリット:

メリットとしては品質が安定していること。大量生産の規格製品を使っているので施工がし易く、その後のメンテナンスも保証されている場合が多いです。施工がマニュアル化されているので職人の技術によってバラツキが出ないのもハウスメーカーの利点です。
デメリットとしては、均質な施工が保証されている代わりにデザインの自由度がないことです。リノベーションにおいては元々の状態に手を加えていくことになるので、ハウスメーカーの仕様や規格に合わないことが多々あります。このような場合に工務店であれば臨機応変に対応してくれますが、ハウスメーカーの場合は希望が通らず他の案に妥協をすることになってしまいます。このようにデザインの制約が多いことはデメリットと言えるでしょう。

工務店の特徴:

何と言っても融通がきくところです。工務店のリノベーションはお抱えの職人の手仕事によるものなので、お客様の細かい要望や注文にも高い技術で答えてくれます。工務店は地元密着型のところが多いので、ライフスタイルの変化に合わせて手を加えていくような長い付き合いができます。

工務店のメリットデメリット:

メリットとしては、デザインの自由度が高く多少のわがままも聞いてくれるところです。規格製品ではなく現場施工になるので、完全にオーダーメイドのオリジナル空間が実現できます。
デメリットとしては、工務店としての質や抱える職人の技術にバラツキがあることです。工務店はハスメーカーに比べるとテレビCMやホームページなどの情報発信が弱いので、情報を集めにくいという側面もあります。工務店を見極める際には“地元で長く続けているところ”など一定の信頼を得ているところを選ぶと良いでしょう。

新築の場合>>>

ハウスメーカーの特徴:

圧倒的なブランド力があるハウスメーカー。常に一定の品質を保つために営業、設計、施工、管理などすべてのプロセスがマニュアル化されています。デザインに独創性はないですが、建材や工法がオリジナルであることも多く、メーカーごとに差別化を図っています。

ハウスメーカーのメリット・デメリット:

メリットとしては完全分業化により工期が短縮されていることです。営業、設計、そして施工とアフターフォローがそれぞれ担当スタッフによって行われるので、専門に特化した話であればスムーズに進みます。
デメリットとしては分業ゆえにスタッフ間でコミュニケーションの齟齬が起こりやすいことです。やりとりする窓口が営業担当者に一本化されているので、営業担当者がこちらの意向を十分に理解していなければ設計者や職人に希望が正しく伝わらないことがあります。また、営業担当者が設計や施工の知識を持ち合わせていない事もあるので、曖昧な理解のまま話が進み、実際の施工で想定外のことが起こる可能性があります。

工務店の特徴:

工務店は地域に密着して長年やっているところがほとんどなので、その土地の気候風土や住人のライフスタイルを熟知しています。お客様と長期的な付き合いを想定しているので、建てて終わりではなく何かあればすぐに駆けつけてくれます。快適さを保つため適宜空間を更新するなど柔軟な対応が可能なことが特徴と言えるでしょう。

工務店のメリット・デメリット:

工務店のメリットは自由度、コスパに集約されます。まずは自由度について。工法は工務店に委ねられ、建具も職人の現場施工なので、完全な自由設計による理想の住宅を実現できます。そして、コスパ。工務店は会社規模が小さく、社長が営業と職人を兼ねているようなところもあるなど、少ない人数で仕事を回しているために人件費が削減されています。テレビCMなどの宣伝広告費もかからず、お客様の予算を純粋に家本体にあてることができるので、コスパは良いと言えるでしょう。

デメリットは工務店もピンキリだということ。工務店は地元密着型の家族経営のような形態が多く、ホームページなどもない場合が多いので口コミで情報を得るしかありません。また、良くも悪くも社長のセンスや人柄がダイレクトに仕事に反映されるので、依頼前に「合う」「合わない」をしっかりと見極めることが重要になってきます。他に工期が長いという点も挙げられます。規格製品を使わず工法もマニュアル化されていないので、作業効率という意味ではハスメーカーよりは劣るでしょう。しかし隅々まで妥協せずに家をつくるのであればそれなりの手間はかかるものなので、期間としては適切ではないでしょうか。

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家を買う、リノベーションする、どちらも大きな買い物ですよね。ハウスメーカーにするか工務店にするかは工事の内容次第ということですが、後悔しないためにも積極的に情報を収集し、時間の許す限り話を聞きに行き、可能であれば実際に施工をした物件を見学させていただくと良いかもしれません。

笠巻工務店は手仕事による完全オーダーメイドの家づくりを行なっております。リノベーション、新築、どちらの実績も豊富にあり、お客様にご満足いただける提案ができると確信しております。住まいのことでしたら何でもお気軽にご相談ください。